気軽にクリニックを 頼ってみよう!

学生にとっては、何となくハードルが高く感じてしまう婦人科クリニック。「何を聞かれるの?」「どんなことをされるの?」など、疑問や不安がいっぱいですよね。浜松町大門レディースクリニック理事長の池田貴子先生に、婦人科とはどんなところか、診察はどんなふうに行われるのかなど、教えていただきました!

浜松町大門レディースクリニック 池田 貴子 先生 東邦大学医学部卒業。東京医療センター外科系研修医を経て、東京大学医学部産婦人科入局。その後、複数の産科・婦人科で院長として勤務。2017年6月に浜松町大門レディースクリニックを開院。池田先生の明るく、はつらつとした雰囲気に惹かれて、地元の方はもちろん、遠方から通院される患者さんも多い。

婦人科ってどんなところですか?

婦人科は、女性特有の症状やトラブル全般を診る科です。

女性ならではの症状を診る科は大きく分けると婦人科と産科に分かれます。産科は妊娠した方の検査やトラブル、出産までを診る科。一方、婦人科は、それ以外の女性の悩みやトラブルを全般的に扱います。ちなみに産婦人科は、産科と婦人科の両方の検査や治療を行います。

どんなトラブルや悩みがある時に行けばいいの?

女性特有の不調や悩みなら、年齢を問わず相談OKです。

たとえば「女性器周辺がかゆい」「妊娠したか調べたい」「避妊したい」など、女性ならではの不安や悩みがある時は気軽に婦人科に来てください。お腹が痛いけれど、生理痛かどうかわからないという場合でも大丈夫。診察したうえで内科的な疾患が考えられる場合は専門医をご紹介します。

学生や10代の人が行っても大丈夫?

もちろん大丈夫です。

婦人科の受診に年齢制限はありません。実際、当院には小学生〜シニア世代の方まで幅広い年代の方が通院しています。若い方は、一人で受診される方もいれば、お母さんと一緒に受診される方などさまざまです。

内診は必ずありますか?

当院では性交渉のない方には内診はしません。

クリニックによって方針は異なりますが、当院では問診の際に性交渉の有無を確認し、ない場合は内診はせず、お腹の上から超音波で子宮などの状態を確認します。ただ、より詳しく子宮の様子を確認するには内診することが最良の方法です。性交渉の経験がある方には内診をし、できるだけ早く患者さんの不安や悩みを取り除けるように務めています。

婦人科に行く際に気をつけることは?

保険証を必ず持参することと、着脱しやすい靴がおすすめ。

必ず持ってきてほしいのが保険証です。学生証やスマホなど、自分が常に持ち歩くものとセットにしておくと忘れずにすみます。内診や検査がある時は、服装はパンツよりもスカートのほうが楽。また、編み上げのサンダルやブーツなど、着脱に時間がかかる靴も避けたほうが、自分が慌てずにすみます。

クリニック内を見学させてもらったよ!

婦人科ってどんな雰囲気? 設備は? プライバシーは?外からはわからないクリニックの様子を見せてもらいました!

※浜松町大門レディースクリニックの場合。クリニックによって施設の雰囲気、設備、診察の方針などは異なります。

まずは受付

クリニックによっては予約が必要なところも。
保険証は、期限が切れていないかも確認しておきましょう!

問診票に記入

普段の体の状態や今までの病歴などを記入。
最終月経日とおおよその月経周期はできれば把握しておくといいでしょう。

待合室

受付をすませたら、待合室でリラックス。落ち着いた雰囲気の空間で、緊張せずに過ごせます。

呼ばれたら診察室へ

問診をして、悩みや患者さんの希望などを聞いたうえで治療方法を話します。必要があれば内診も。
最近は鍵がかかる防音構造の内診室など、プライバシーに配慮した施設も増えています。

子宮内部の様子を詳しく確認するために、腟から入れる器具「経腟プローブ」は直径約2cm程度。ほとんど痛みはないので安心して。

先生からのメッセージ

身構えず気楽にね!

婦人科クリニックでは、できるだけ患者さんの事情に合わせた検査や治療法を提案しますので、気軽な気持ちで相談に来てください。また、婦人科健診などで数値的な異常が見つからなくても、ご自身で「痛い」「気持ち悪い」などの違和感がある場合は、その違和感を解消できる可能性があるので、一度受診をしてみてくださいね。