テクノロジーの活用により性や健康に関する女性特有の問題の解決を目指す「フェムテック」分野に、2021年から本格参入をした帝人株式会社。女性の職業生活における活躍推進や子育てをサポートしている企業として、えるぼし認定やくるみん認定を受ける他、ダイバーシティ経営100選に選出されるなど、女性の働きやすさを重視した職場づくりを進めています。
そんな帝人株式会社で働く3名の女性に、心や身体との向き合い方、自身のライフプラン、仕事とプライベートの両立についてうかがいました。
Oさん「学生のうちから、自分の心と身体の向き合い方を探ってみて」
5歳のお子さんを育てながらバリバリ仕事もこなすOさんですが、頑張りすぎると時に、心や身体に反応が出てきてしまうこともあるようです。蕁麻疹や突然の涙など、疲れすぎのシグナルが出てきたときは「涙活」を通して自分を整えるそう。お気に入りの海外ドラマを見て思いっきり泣くと、いつの間にかすっきりして、また頑張れるとおっしゃいます。今は自分を上手にコントロールしていますが、Oさんも最初からそうだったわけではなく、試行錯誤を繰り返して自分に合った整え方を見つけました。
生きていれば限界以上に頑張らなければならない時もありますが、思い切り負荷がかかった時に、どんな風に反応が出てくるのかは人それぞれ。だからこそ、これから社会に出る若い女性には今のうちにいろんな方法を試して、どうすれば自分が整うのかピッタリな方法を探してほしいと、語ってくれました。自分の心や身体との向き合い方がわかると、時折荒波にあおられる人生でも、ちょっぴり生きやすくなりそうです。
Sさん「女性っていう理由だけでキャリアを諦める必要はないんじゃないかな」
社会人3年目、先輩女性社員たちが妊娠出産という女性特有の経験から一時仕事を離れる様子を見て、女性という理由でキャリアを諦めたくないと強く感じたSさん。
ご主人も同じ会社に勤めていますが、エンジニアという職種ゆえに転勤が多く、またお二人が同じ勤務地になる可能性は低いのだとか。仕事が落ち着いたら20代で妊娠出産したいと考えているものの、一緒に住むためには、将来的にどちらかが現在の職種を変える必要性も考慮しなければならず、連休中に改めて二人の人生について深く話しあったそうです。ご夫婦のどちらもが、自分に合う生き方やライフスタイルを探しつつキャリアを積んでいくという選択肢をとることにしたそうです。
夫唱婦随、女は黙って男の背中を追いかける時代は終わり、男女それぞれが平等な立場でカップルにとって最良の選択は何かを考える令和らしい生き方を示してくれました。
Fさん「女性の身体にはタイムリミットがあるって知って欲しい」
ご自身のことを「ゆるキャリ」と表現されるFさんは、MRとして活躍した経歴の持ち主。若い頃にした様々な経験はかけがえがなく充実したものだったと振り返りますが、もっと早くに女性の身体について知って、行動に起こしていればよかったとも感じるそうです。
30代半ばで結婚し、子宮筋腫の手術を経て不妊治療で第一子を妊娠出産。現在40代、第二子妊娠のため不妊治療を再開しました。仕事・不妊治療・子育てと、三足の草鞋を履いています。それらの両立は会社のフレックスタイム制や在宅勤務などの働き方があるからこそ可能なのだとか。「昔は外回りもあって、勤務中に抜けられる職種だったのも、両立できた理由として大きいです」と、会社の認める働き方や制度が仕事と家庭生活の両立に欠かせないものだとおっしゃいます。
同時に大事なのが、自分の身体のタイムリミットについて知り、早く行動に移すことだとも。結婚・妊娠・出産をする/しないに関わらず、まずは女性の身体は35歳を過ぎると急激に妊孕力が下がるという事実を知り、もし行動するなら早く!と熱いエールを送ってくれました。
最後に
美しく輝く3人の自立した女性たちから感じるのは、揺るぎない自分軸と、それを育み支える職場の環境や時代の流れでした。
女性の働きやすさを重視した企業として、なでしこ銘柄にも選出されている帝人株式会社は、女性社員を大事にすると同時に、世の中の女性たちの生きやすさをサポートするフェムテック製品も手掛けています。私たち女性自身がフェムテックを知り、利用することで、より生きやすい社会を目指したいですね。