生理前・生理中は 肌もいたわろう!

普段は肌トラブルがないのに、生理前や生理中にかぎってニキビができたり、肌荒れしたり…。

生理と肌荒れにはどんな関係があるのか、また、肌トラブルを感じた時にはどんなケアをしたらいいのか、フィーカ レディースクリニックの佐野麻利子先生にお話を伺いました!

フィーカ レディースクリニック 佐野 麻利子 先生 帝京大学医学部卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院産婦人科医局に入局。2001年より賛育会病院に勤務し、2006 年に医学博士を取得。その後、高崎ARTクリニック、産科婦人科舘出張佐藤病院勤務を経て、2018 年より佐藤病院グループの「フィーカ レディースクリニック」院長。

生理前はニキビができやすい?

女性の肌の状態と関係するホルモンには、肌に潤いやハリを与える卵胞ホルモン「エストロゲン」と、ニキビや吹き出物の原因となる皮脂を増やし、むくみやほてりの原因にもなる黄体ホルモン「プロゲステロン」という2つのホルモンがあります。分泌量は生理周期で変動し、2つのホルモンの影響を受けない生理中は皮脂も潤いも不足する肌の乾燥期。生理後から次の排卵直前まではエストロゲンのみが分泌されるため、肌はもっとも安定した状態に。そして排卵後から次の生理の前まではプロゲステロンが多くなるため、肌トラブルが現れやすくなってしまいます。

ピルの服用や皮膚科受診も視野に

肌状態にはホルモンバランスに加えて食生活も大きく関係しており、特に糖分は肌の乾燥に影響するので要注意。とはいえ、我慢しすぎるとストレスになって逆に肌トラブルの原因にもなるので、間食するなら少量のスイーツを数回に分けて食べたり、ケーキの代わりにアーモンドなどのナッツ類を摂るなどして、上手に置き換えて楽しみましょう。

婦人科に相談に来てもらえれば、治療としてピルやミレーナⓇなどの黄体ホルモン製剤によるホルモンコントロールも提案できます。そのほか、漢方を試してみるのもおすすめ。症状やトラブルのレベルによっては婦人科と並行して皮膚科の受診も検討してみましょう。

生理前・生理中の肌ケア方法

肌にとって気をつけたほうがいいことはたくさんあるけれど、ストレスに感じてしまったら逆効果。メンタルや体の内面から肌を健康的に整えて、ネガティブになりがちな生理期間を快適に過ごしましょう!

洗顔は優しく

皮脂が増えてニキビや吹き出物などができるとゴシゴシ洗ってしまいがち。でも、こすりすぎは肌への刺激となり、悪化の原因になるので、しっかりと泡立てた泡で優しく洗いましょう。

リラックスタイムも大事

体を温めたり、肌に負担をかけないマッサージやアロマなどの香りで癒し効果を高めたり、食事に気を配ったり…。自分の生理周期を把握して、どの周期にどう過ごすかを自己コントロールすることも大切です。心と体はつながっているのだから、なるべくリラックスできる方法を見つけてみてください。ネガティブな期間でも快適に過ごせるようになりますよ。

スキンケア用品はいつものでOK

肌荒れがひどい時は、「さっぱり系」「しっとり系」などタイプ別のアイテムを肌の状態に合わせて使い分けてもOKですが、基本的には生理前・生理中もいつも使っている肌に合ったものを、優しくゆっくりと浸透させてあげるほうが、肌への負担も少ないでしょう。

食生活

日頃から積極的に摂りたいのはオメガ3系の良質なオイルやコラーゲンなど。生理前の不調には鉄や亜鉛不足も関係しているので、それらの成分をサプリで補うのもいいでしょう。糖質が多いパスタやピザ、パンなどみんなが大好きな粉系を我慢するのは難しいと思いますが、摂りすぎはやはり要注意。ストレスを溜めない程度に、食べるタイミングや量に気をつけましょう。

おススメ食材

●ナッツ類:オメガ3 脂肪酸やビタミンE が豊富。
●豚肉:良質なたんぱく質、ビタミンB 群も豊富。
●生姜:体を温める作用が期待できる。

意識して摂りたい栄養素

●たんぱく質
●ビタミンB
●ビタミンC
●鉄
●亜鉛
●オメガ3脂肪酸