「かゆみがひどくてガマンできない」「においが漏れていないか気になる…」などなど、多くの女性を悩ませている生理中のデリケートゾーンのトラブル。生理中も快適に過ごすための上手なケアの方法を教えていただきました!

女性クリニック ラポール 中原 恭子 先生 広島大学医学部卒業後、アメリカ留学などを経て2008年に開業。日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医でもある。「女性の健康をさまざまな角度からサポートする」をモットーに、患者さん個々の全身の状態を把握してから治療内容や処方薬を決める方針に定評がある。

デリケートゾーンの トラブルって?

生理中にかぎらず、デリケートゾーンの悩みで多いのは、おりものの変化、かゆみ、蒸れ。おりものに関しては月経周期によって量や濃さなどが変わるので、その周期に準じた状態であれば正常だと考えてよいでしょう。自分では気づきにくいことですが、デリケートゾーンの色が違っていたり乾燥していたりするのもトラブルにつながります。「いつもと違うな?」と感じたらクリニックに相談してみてください。

トラブルの原因は?

月経量によっても変わりますし、服装や下着、どんな生理用品を使っているのかなどにより、トラブルの要因はさまざま。長時間パンツスタイルやストッキングで過ごすのもデリケートゾーンへの刺激につながります。また、もともと体がむくみやすい体質の人は蒸れやすいですし、乾燥肌の人はデリケートゾーンも乾燥しがちで、かゆみや痛みが起こりやすくなります。

そのほか、食べ物が皮膚の症状の悪化の原因になることもあります。気をつけたいのは激辛の料理。辛み成分が汗やおりものなどにも含まれることになりますから、極端な摂取は控えたほうがいいでしょう。

いつ受診すればいいの?

かゆみは感受性や精神状態が大きく関係するので、同じ刺激でもすごくかゆいと感じる人もいれば、そうでない人もいます。でも、今まで経験したことがないかゆみを感じた時は、カンジダ腟炎や腟トリコモナス症などの可能性も疑われるので、必ず受診しましょう。

「生理中に受診していいの?」と迷ってしまう人もいると思いますが、病院や先生によってタイプや方針が違うので、行く前にネットで下調べをしたり、口コミを参考にしたりしてください。いきなり婦人科には行きづらいという方は、市販の塗り薬を使ってもいいですよ。市販薬で症状が改善すればOK、改善しなければ受診という判断材料になるでしょう。

★デリケートゾーンのトラブルにつながる習慣★

□ ゴシゴシ洗い
□ トイレの温水洗浄機能やビデの使いすぎ
□ メンタルが不安定
□ 食生活や生活リズムの乱れ
□ 香辛料の大量摂取
□ 締め付けの強い下着やストッキング、パンツスタイル
□ 生理用品を長時間替えない

デリケートゾーンのケア

知ってるようで知らないデリケートゾーンのケア方法。清潔さを保つことやアイテム選びは大切ですが、勘違いや間違ったまま覚えていることもありそう。ほとんどのトラブルはケア次第で解消できるので、この機会に正しい方法を覚えましょう。

生理用品の選び方・使い方

月経カップや自然素材のナプキンなど、最近の生理用品は高性能でバリエーションも豊富。いろいろと試してみて自分に合うものを選びましょう。何を使うにしても、月経血はばい菌が繁殖しやすく、においの原因にもなるため、性能を過信せずこまめに取り替えるようにしましょう。

温水洗浄機能やビデを使いすぎない

トイレに行くたびに温水洗浄機能やビデを使う人も多いようですが、水流も刺激になるので使いすぎないようにしましょう。

便秘に気をつけよう!

腸の状態は皮膚の状態と密接にかかわっています。腸をきれいにすれば皮膚=デリケートゾーンも良い状態で保たれます。バランスの良い食事や規則正しい生活が、結局は大事だと覚えておきましょう。

洗い方

ゴシゴシこすったり、頻繁に洗いすぎたりすると、皮膚を守ってくれる常在菌まで流れてしまいます。洗いすぎで小さな傷ができ、そこから悪玉菌が腟内に入ってしまうことも。洗顔と同じように石けんやボディソープをしっかりと泡立てて、もっちり泡でやさしく洗いましょう。

VIO脱毛

デリケートゾーンの脱毛は月経血の滞留を防ぎ、においや蒸れ、かゆみを軽減してくれる効果があります。とはいえ、過度の脱毛は皮膚の老化につながる可能性もありますので、アンダーヘアをすべて脱毛してしまうのはおすすめしません。