低用量ピルは女性特有の婦人病にも効果あり!知っておきたいピルの新常識

ピルといえば、避妊のイメージが強いですが、意外と不妊治療に活用されることも多いそう。さらには、生理痛が軽減されたり、子宮内膜症の改善などいろいろ女性にうれしい効果が期待できるようです。
ピルに詳しいケイ・レディースクリニック新宿の川越信隆先生にお聞きしました。

低用量ピルの服用で本来あるべきホルモンバランスになる

ピルを服用すると、ホルモンの働きによって妊娠している時と同じ状態になります。卵巣は妊娠している状態では排卵しません。この生まれつき備わっているしくみを低用量ピルは活用しているわけです。

女性にとって、「妊娠状態にある」というのが実は生き物として一番ナチュラルでバランスのとれた状態なのです。ですから、低用量ピルを飲み続けたほうが体のバランスが整い、良好な状態をキープできることになります。

生理痛が軽くなる、生理前のイライラがなくなる効果も!

低用量ピルはもともと避妊薬として開発されたものですが、それだけでなく、以下のような女性特有疾患の改善、予防にうれしい効果も期待できます。

 ちなみに、不妊治療の一環として、月経周期を整えるために2~3カ月、低用量ピルを服用するということは実際にあります。

肌荒れや大人にきびも、低用量ピルの服用によって解消されます。実際、当院の患者さんの95%が低用量ピルで改善しています。ハリウッド女優がみんな肌がきれいなのは、低用量ピルを飲んでいるからです。

川越先生より まとめ

低用量ピルは避妊効果が高いだけでなく、さまざまな女性疾患の予防や改善にも効果があり、また、美肌効果も期待できる薬です。日本ではまだまだ「ピルは怖い」とネガティブにとらえている方が多いようですが、試した方は必ず「もっと早くから服用すればよかった」と言っていますよ。

川越 信隆先生(ケイ・レディースクリニック新宿) 東京都出身。日本医科大学卒業後、慶応義塾大学病院、医療法人財団荻窪病院、国立病院東京災害医療センター、日本医科大学病院、社会福祉法人 勝楽堂病院等で勤務。その後、東京・新宿センタービルにケイ・レディースクリニック新宿を開設。