【教えて先生!】知ればこんなにラクになれる!生理とピルのこと

知ればこんなにラクになれる!

生理とピルのこと

「ピル=避妊」と思っていませんか?実はピルは、生理痛がラクになったり、生理の日をコントロールできたりと、日常生活にもとてもメリットの多いお薬なんです。飲むことに不安がある人は、このページで不安を解消してくださいね!

★教えてくれた先生★

以前のピルは副作用も強かったので、皆さんの親世代には、ピルに対して「良くないもの」と思っている人も多いようです。でも、現在では研究が進み、医師の指導のもと、正しい使い方をすれば、とても安全であることがわかっています。服用することで生理の日をコントロールでき、痛みや不快な症状もラクになります。生理に振り回されない自分らしい生き方を手に入れることができますよ。


「ピルを飲むと将来、妊娠しにくくなる」とお母さんが言っていました。本当ですか?
ピルは将来の妊娠に影響しません。ピルを飲み続けていても、将来の妊娠には影響しないことは、海外を含め、多くの研究で明らかにされています。安心して服用してください。

ピルを飲むと生理痛がなくなるのですか?
個人差はありますが改善されます。まったくなくなるかどうかは個人差がありますが、症状はラクになりますよ。特にひどい生理痛は「月経困難症」という病気ですから、がまんせずピルで改善してほしいと思います。

18歳未満の場合は、親と一緒に病院に行かないといけませんか?親と一緒に行くのは恥ずかしいのですが…。
一人でも相談はOKです。一人でも相談は可能ですが、内容によってはご本人の了承を得て、保護者の方とお話しすることもあります。保護者の方が一緒だと、恥ずかしくて言えないこともありますよね。多くのクリニックではご本人のみでお話を聞く時間を設けていますよ。

 


ピルは副作用が強いとか、体に悪いとか聞きます。本当でしょうか?
悪いイメージが先行していますが、心配しなくても大丈夫です。日本でピルが発売された当初は、血液が固まりやすくなる、がんにかかりやすくなるといったことがメディアで報道されたため、否定的な意見が多かったんです。いまだにそのイメージを抱いている人も多く、親からピルを反対されるケースも多いです。ですが、今はピル自体が改善されていますし、きちんと診察したうえで処方していますから、重大な副作用などはほとんど回避できるようになっています。
生理の悩みはあるのですが、やっぱりまだ飲むのに抵抗があります。
将来のためにもピルで体調を整えてほしいです。ひどい生理痛や不調は、放っておくと日常生活にも支障がありますし、婦人科系の病気がかくれている場合は悪化する可能性が高くなります。むしろ、ピルを飲んでいるほうが体調が良いという方はたくさんいらっしゃいますので安心してください。

低容量ピルは、生理の経血を子宮にためる薬という情報をSNSで見ましたが、本当ですか?
ウソです!ウワサに惑わされないで。生理の経血量が多い「過多月経」はピルで改善できますが、子宮に経血がたまることはありません。

大学の運動部でがんばっています。コーチからピルを飲むと体に負担がかかり、太りやすくなるので飲んではいけないと言われました。本当でしょうか。
ピルを飲むことで太りやすくはなりません。女性アスリートは、むしろ大事な試合や合宿に生理がぶつからないよう、ピルで生理をコントロールする人が多いです。通常のピルであれば、ドーピング禁止薬物にも入っていませんので、飲んでも問題はありません。心配であれば、婦人科の先生に相談してみましょう。


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