友達ともなかなか話しづらいセックスのこと。自分の性についてや、相手との向き合い方で悩んでいる人も多いようです。
自分はどうしたいのか、相手とどんな関係を望んでいるのか。あらためて考えてみませんか?
★教えてくれた先生★
セックスは相手とのコミュニケーションのひとつ
セルフプレジャー(マスターベーション)は「自分とのコミュニケーション」。たとえばセックスの時、さわってもらったら気持ちいいポイントを見つけたり、自分の体がどうされたらどんな状態になるのかを知ったりと、自分自身を理解するための方法です。
それに対してセックスは「相手のあるコミュニケーション」。コミュニケーションには会話をしたり、ボディタッチをしたりと段階があって、セックスはその最終段階ともいえます。
興味をもつ、もたないは自由で人それぞれ
女性がセックスに興味をもつのはとてもいいことだと私は思います。なぜなら自分の体に対する興味や関心を深めたり、相手のことを思いやったり、自分の体を大切に思ったりということにもつながるから。恥ずかしいことでも、おかしいことでもありません。
一方、全く興味がない人もいるし、同性を好きになる人もいますね。性やセックスについて、何が正しい、何が普通という決まりはないのです。どんなケースでも大切なのは、性のあり方や性に対して自分はどう思っているのか、自分自身を理解すること。そして、決してそれを否定しないことです。
セックスをするタイミングは自分自身で決めていい
「友達は経験しているのに、私はまだ…」と焦ったり悩んだりしている人もいるかもしれませんね。でも、セックスは人と競うものではないし、友だちがしているから自分も、というのはおすすめできません。
パートナーから求められた時も、流されないで自分の気持ちを最優先に考えましょう。そして「したいな」って思ったら、避妊のことや、今妊娠したらどうするか、性感染症は大丈夫かなど、パートナーと納得できるまで話し合ってほしいですね。
将来、子どもが欲しい人に知っておいて欲しいこと
セックスをする・しないは自分の意志で決めていいことなのですが、もし将来的に子どもが欲しいという人は、可能であれば20代のうちに経験しておくことをおすすめします。なぜなら、私のクリニックでも、30代で未経験だった女性が妊活を始めようとして、「いざセックスをしようとすると痛くてできなかった」「怖くてできない」「セックスって難しいんですね」と相談しにくるケースが珍しくないのです。こういうケースもあることは知っておいたほうがいいかもしれません。
「私」はどうしてほしいか、気持ちを伝えよう
最初にお話ししたように、セックスは「相手のあるコミュニケーション」。だから「ちゃんと避妊してくれているか不安」「こうして欲しいけど言えない」と一人で悩まず、相手にきちんと伝えてみましょう。「私は今こう感じてる」「私はこうされるとうれしい」など、「私」を主語にして伝える「アイ・メッセージ」が大切なんです。何より、「ありがとう」「愛してる」「好き」「気持ちいい」というポジティブな言葉を伝え合えるセックスは、お互いが幸せで心地いい時間を過ごすための秘訣だと思いますよ。
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