「セックスはコミュニケーション」という言葉はよく聞くけれど、どういう意味なのか漠然としたイメージしかわかないような…。
セックスを通してパートナーとどんな関係を築いていくのか、そして、女性が自分の体を守るためにはどうすればいいのか。
前ページに続いて、丹羽咲江先生にお話を伺いました。

その瞬間も、したあともずっと幸せでいるために
コミュニケーションというと、言葉を交わしたり手をつないだり、相手との親密性をどんどん深めていくことを想像しますよね。セックスもその手段の一つ。教科書的な生殖目的だけではなく、お互いが気持ちよくなるために会話をしたり、してあげたいことを考えたり、思いやったりと、とても高度なコミュニケーションです。 だからこそ、セックスの時もそのあとも、幸せな気持ちが続いてほしい。予期せぬ妊娠や性感染症などで悲しい思いをしないように、性について正しい知識をもつことは男女ともに必要です。
コミュニケーションの基本は、相手に自分の気持ちをしっかり伝えること。「この行為はいや」「もっとこうしてほしい」「今日はしたくない」など、自分から発信する意識をもちましょう。そして、パートナーにとって気持ちいいことも、ちゃんと教えてもらいましょう。セックスは必ず相手がいる行為なのだから、「お互いが気持ちよくなれる」ことを大事にしてほしいですね。
主体性をもって防ぐセックスのリスク
性感染症予防はコンドームをつけることが基本中の基本ですが、それでも防げない病気があることを知っておきましょう。不特定多数の人とセックスをしないことと、パートナーとのセックスを考える時期になったら性感染症の検査を受けることも大切。海外では、カップルがお互いの体が安心・安全であることを検査で証明する習慣が根づいています。日本でもインターネットで簡易キットを購入できるので、ぜひ活用してみてください。
妊娠のリスクに関しては、ピルを飲むことが最も効果があると言えますが、日本では避妊目的のピルは保険適用外なので少々高額です。ドラッグストアなどでは購入できず、病院で診察を受けて処方してもらわなければならないなど、何かとハードルが高いため普及率は低いまま。そのため、避妊はコンドームで男性任せという女性も多いのですが、破れたり失敗したりと、確実性は低いのが現実です。妊娠も出産も子育ても、負担が多いのは女性なのに、自分の体を自分で守れないのはとても残念なこと。いい加減な男性にかぎって「絶対、大丈夫!」と言いがちなので、皆さんには自分を守る意識を強くもってほしいと思います。