【Q&A】ピル診察の頻度が高くなるのはなぜですか?~清水先生

月経困難症での悩みを抱えている方で、ピルの処方を受けている人も多いはず。

簡単な診察のように見えて、先生は何を診ているのでしょう?

清水先生に、聞いてみました。
ポートサイド女性総合クリニックビバリータ 清水 なほみ 先生 2001年、広島大学医学部卒業。広島大学附属病院産婦人科、ウィミンズウェルネス銀座クリニックなどを経て、2010 年、横浜に「ポートサイド女性総合クリニックビバリータ」を開業。薬に頼らず、健康な体をめざす「脳の動かし方」を提唱している。日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。
おひねるさん(22歳)月経困難症の治療のため、ジェミーナ配合錠を服薬しています(77日間連続で服用し、 7日間休薬)。  今までは3シートまとめて処方されていたのですが、9月に薬をもらいに行った時は「保 険適用だから2ヶ月に1回診察が必要になった」と言われ、2シートしか貰えなくなりまし た。  いつも診察といっても「調子悪いとかはない?」「ないです」と1分くらいで終わっていたので、診察増やして意味があるように思えません。お金儲けのため?と主治医に不信 感を抱いています。  添付文書で6ヶ月ごとに検診が必要なことや、一年に一回子宮頸は細胞診をすること は確認しているのですが、それだったら6シート一気にくれれば良いのにと思ってしまい ます。  一回の処方は枚数が制限されるのでしょうか。また、保険適用という理由で処方頻度 が変わることはあるのでしょうか。

ジェミーナは保険適応の薬ですので、まとめて処方できる最大日数が90日分までになります。

これは、そのほかの薬でも「90日」という制限があるのでピルだから特別に制限されているわけではありません。

ジェミーナを90日分処方することはできないので、3シート(63日分か77日分)の処方が最大量になります。

自費のピルであれば、安定している方は6シートまとめて処方することも可能ですが、保険のピルはそれができません。

なぜ2シートずつでなければならないのかは不明ですので、主治医に3シート処方してほしいと提案してみてはいかがでしょうか?

また、月経痛は改善しても月経期の他の不調が残っている場合、鉄や亜鉛不足などが原因となっている場合もあります。

血液検査で不調の原因を確認したり、漢方やサプリメントを併用することで症状の軽減を図ることはできますので、その点も含めてしっかりご相談なさることをお勧めします。