「イベントの日に突然、生理がきてパニックになった!」「生理痛のせいで、いつもの力が出ない」…。
こんな時に備えて、あらかじめ生理日を自分でコントロールできるのを知っていますか?
ピルの正しい知識を身につけて、生理と上手につきあえるようになりましょう。
生理の不調がその人の人生に影響することも
就職活動の面接や試験、部活の試合、旅行、デートなど、大切な日に突然、生理になったり、生理痛で「せっかくの日が台なしになった」という人は少なくありません。真面目に勉強してきたのに受験の日に集中できなかった、スポーツの競技会で本領が発揮できなかった、という人もいます。生理は人によって、また時と場合によっては、人生に大きく影響してしまうこともあるのです。
生理はコントロールできる
特に若い女性は、生理不順や生理痛の悩みを抱えていることも多く、多量の出血や貧血で不調になったり、お腹の重い痛みで寝込んでしまう人も。このような不調から解放され、生理とうまくつきあう方法の一つが、ピルを使った生理日のコントロールです。ピルは避妊薬として知られていますが、生理日のコントロール、生理不順や生理痛を治療する薬としても使われています。
目的に合わせて生理を移動
生理日をコントロールする方法は、目的によっていくつかあります。一つはイベント日に合わせて一時的に生理を早めたり、遅らせたりする単発の使い方です。もう一つは、ピルの服用を続けて、毎月の生理を規則的に起こす使い方。次の生理日をほぼ正確に予測できるため、計画を立てやすくなります。この場合も、生理予定日にイベントがあれば医師に相談して、生理を早めたり遅らせたりすることができます。
また、就職活動などで長期にわたって生理を止めておきたいという場合は、それもピルで可能になります。
生理日の移動のしかた
生理日はイベント日の前後に「単発」で移動することはもちろん、「1カ月に1回」「2カ月に1回」「3カ月に1回」など、予定や希望に合わせた周期で、継続的なコントロールが可能。婦人科の先生に相談しましょう。
生理を早めたい
ずらしたい生理の前の生理の3〜5 日目からピルを21日間(3週間)飲み続けます。飲み終えると3〜4日目で生理がきます。旅行などのイベント中に、ピルを飲まなくてよいメリットがあります。
生理を遅らせたい
生理予定日の5日前くらいから、生理を起こしたくない日まで飲みつづけます。服用をやめると3〜4日で生理がきます。イベント前に生理を起こしたくない人におすすめです。
副作用
人によって服用中に吐き気や不正出血などがあることも。どのピルもまれに血栓ができることがあるので、頭痛や足痛を感じたらすぐに相談を。
受診
初診(単発)の人は問診だけでもOK。服用を続ける時は、月1回の受診を目安に、副作用がないか、そのピルが体に合っているかなど簡単な診察も行います。
費用
ピルには薬の種類や、「保険適用」か「自費」かにもよりますが、目安は月2500~3000 円ほど。学割がある施設も。