Interview 1
フリーマガジン『My Jineko』第3号に掲載されている、大学生へのインタビューを公開していきます。
今回は、東京都 このはさん へのインタビュー!
高校生活でのストレスから体重が激減、無月経に。体調を戻したい。
今回お話を聞かせてくれたのは、大学1年生の このはさん です。
体の変調はいつから?きっかけがあれば教えてください。
高校2年生の夏休み前です。クラスに苦手な男子が2人いて、話すたびにストレスがたまり、ご飯が食べられなくなりました。その子たちのものを触るのも嫌だと思っていたら、ほかのものも触れなくなって。空手部に入っていたんですが、マットや床に触るのも嫌になり、やめてしまったので、体力が落ちて体重も激減しました。
大変でしたね。病院には行ったんですか?
もともと生理不順だったのですが、体重減少のせいで生理が止まったので婦人科へ行きました。お腹がゆるくなりやすいという悩みもあったので、内科と婦人科が併設された病院にしました。
婦人科では女性ホルモンが極端に少なく、「体重減少性無月経」と診断されました。体重が少ないと脳が生理を止めてしまうそうです。ショックでした。内科ではたくさん食べられるよう胃を強くする漢方薬を処方してもらいました。それで胃は多少改善されましたが、お腹が弱い体質は改善されませんでした。
人からのアドバイスに耳を傾け、少しずつ改善していきたい。
東京の大学へ進学してからは、体調はいかがですか?
それがそんなに良くなくて。高3の当初、体重は44kgあったんですが、どんどん減って、大学進学後、36kgまで落ちてしまいました。
一人暮らしを始めて自炊生活になったんですが、節約のために安く買えるもやし、鶏胸肉、豆腐などが中心の食事になっていました。中2の頃から夕食の時に炭水化物を食べていなかったのでお米も食べていませんでした。
炭水化物を食べなくなったのはなぜですか?
当時、陸上部だったのですが、夜、お米を食べない方が体も軽くて調子がよかったからです。高校時代も、眠くなって勉強ができなくなるのが嫌でお米は食べないようにしていました。でも、唐揚げやスナック菓子など高カロリーのものは好きでよく食べていました。
その後、東京の大学に進学し、東京で婦人科を探して通院し始めました。先生には生理を起こす治療をする前に、とにかく食べたほうがいい、と言われ、摂食障害専門の心療内科も紹介されました。
そこからどうやって食べられるようになったんですか?
婦人科の先生が「食べやすいものから少しずつ摂取していけばいいから」と言ってくれたのが大きかったです。夜ご飯としてバナナ半分をヨーグルトと一緒に食べてみたり。
それと、心療内科の先生の「なんで夜、食べないの?」というひと言。食べられないから苦しんでいるのに、なぜそんなキツいことを言うのかと腹が立ち、その日の夜、始めて少しご飯を食べたんです。そしたら意外に大丈夫で!それ以降少しずつ食べる量を増やしていきました。今では茶碗一杯のご飯を食べないとお腹がすいて夜、眠れないほどです。
大きな進歩ですね!体重は増えましたか?
今は39kgですが不調はなく、お腹も強くなった気がします。ただ、無月経のままなので、最低でも42kgまで体重を増やすことが目標です。やっぱり疲れやすいですし、生理のことだけでなく骨粗しょう症も心配です。
最近は、意地にならず、周りの人の意見を聞くことも大切だと思うようになりました。お医者さんや親の助言を聞いて、普通に食べられるようにしていきたいです。
早く体調が戻るよう祈っています。話しづらいことまで話してくれてありがとうございました!
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