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「乳がん」-進む個別化治療を知っておこう

「乳がん」は、まず発見のタイミングで違いが  乳がんの治療は、他の臓器のがんと違って「個別化治療」が確立しています。乳がんのなかでも、どのタイプのがんであるかにより治療方法が異なってきます。まずは、発見のタイミングの違い。がんの進行度により「早期がん」「進行がん」の2つに分けられます。特に早期がんの中でも「非浸潤がん」は、がん細胞がまだ乳房の中の乳管、あるいは小葉の中の基本構造(基底膜)にとどまっ […]

ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」

 日本ではまだ普及率が約4%と低い数値のピルですが、ヨーロッパ諸国では「生理が始まったらピルを飲む」というほど、普及しています。まさに、車を運転するならシートベルトを着用するくらい、ピルを飲むことがあたりまえの地域があるのです。では、なぜ日本でピルがなかなか普及しないかというと、中絶に対する心理的な障壁が低いことに一因があります。 海外のある地域では宗教的な理由で、「中絶=殺人」と見なされ、それが […]

女性が冷えると危ない! 冷えが引き起こす症状とは?

〝冷え性は万病のもと〟という言葉がありますが、西洋医学の考え方では、冷え性は病気ではありません。しかし、体が冷えることが発端となり、さまざまな体調の変化や病気に影響することは周知の事実です。 今回は、この〝冷え性〟と、妊婦そして赤ちゃんとの関係を研究している、医学博士の久保田史郎先生に、お話を伺いました。 医学的に「冷え」とはどのような状態のこと? 〝冷え性〟を治療するという考え方は西洋医学にはな […]

薬や手術で治せる? 女性の尿もれ

軽症なら骨盤底筋リハビリテーションだけで治ることも 尿もれの症状で泌尿器科を受診した場合、検査から治療までどのような流れで進むのか、当院のケースでご説明したいと思います。検査では「超音波検査」「尿検査」「残尿チェック」「内診(膣の状態を診る)」を行います。尿もれや頻尿が重大な病気のサインであることは少ないのですが、膀胱腫瘍でも尿意切迫感などを主症状とする過敏状態を引き起こすことがあるので、超音波と […]

密かに悩む女性も多数? 「尿もれ」のメカニズム

尿もれの大きな原因は骨盤底筋群の緩み 最近は専用のパッドが店頭に並んでいたり、テレビCMなどでも宣伝されているので、まだ経験したことがない人でも「尿もれ」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。 通常、膀胱に尿が少ししかたまっていない段階では大脳が排尿を抑制しています。膀胱がいっぱいになると「排尿OK」のGOサインが伝わって抑制が解除され、尿道が開いて排尿されます。ところが、何らかの原 […]

乳がんかもしれません。

相談者:もんがさん(33歳)  産後1年半です。授乳が終わったくらいの時期から、右の脇の下に小さなデキモノができました。場所は、ちょうどリンパの辺りです。 両胸が交互にチクチクし、不安になっていたら翌日生理が来たので、生理前だったからかなと思いました。あまりに不安になったので、乳がんのエコー検査を受けました。マンモグラフィは受けていません。その日はちょうど排卵日にあたる日でした。そこでは異常なしで […]

「月経困難症」の治療法

まずは鎮痛消炎剤や低用量ピル、漢方薬が一般的 第1回で「月経困難症」には本当にさまざまな症状があることをお話ししました。市販薬で改善しない場合には婦人科の受診をおすすめしましたが、病院での対症療法としては、イブプロフェンやロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤を処方します。また、漢方薬を望まれる方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)なども処方できますが、漢方薬はその方の体質に合わないとあまり […]

「月経困難症」とはどういうもの?

  「月経困難症」で起こるさまざまな症状 「月経困難症」とは、月経直前から開始の時期に、月経にともなって起こる病的な症状のことです。下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、吐き気、頭痛、疲労などが代表的なものですが、ほかにも食欲不振、脱力感、イライラ、下痢、憂鬱…など実にさまざまな症状があります。だいたい初経から2~3年経ち、排卵周期が確立する10代半ばから閉経まであると言われています。  「月経困 […]

陰部(デリケートゾーン)が腫れたら、もしかしてバルトリン腺炎かも!?

「陰部(デリケートゾーン)になんだか違和感がある…」。でも人に相談しにくい部位のため、そのまま放置していたら、いよいよ我慢できない痛みに! 陰部には尿道口や肛門が近くにあって、菌が多いところ。その菌が原因でバルトリン腺が炎症を起こすこともあります。あまり聞かない「バルトリン腺」とその治療について、バルトリン腺治療を積極的に行っているアイレディースクリニック新横浜の入江琢也院長先生にお聞きしました。 […]

ピルで子宮内膜症改善!知られざる効果や服用法

 女性特有の病気である子宮内膜症。不妊につながる恐れもあり、治療が難しく、治っても再発を繰り返すといった話も耳にします。 しかし、経口避妊薬であるピルが子宮内膜症に効果を発揮するといいます。“薬” や “治療” のイメージがないピルがどのようなしくみで効果を発揮するのか、ほかの療法との違いなど、ピルと子宮内膜症との関係について、しのざきクリニックの篠崎百合子院長にお聞きしました。 痛みのほか、不妊 […]